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2015.12.01 up

物語「聴かせたい歌を贈るジャケ写」第1話

2015年11月20日、色んな人の帰り道の途中の狸小路7丁目の路上で写真展をやりました。あの日を迎えるまでの想いや起きた奇跡の物語のお話をします。

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小さい時から弟とバドミントンをスパルタでやってた。弟は小学校5年生から全国大会に出場するくらいの選手だったけど、YURIは南空知地区予選でベスト8にすら入れずにいた。違う学校にナミって子がいて、ナミは小学校からずっと南空知地区不動の1位だった。トップ選手は強化合宿があったりで違う学校同士でもみんな仲良くしてたけど、YURIは違う学校の人とも交流を持てず、ましてや強化合宿なんて呼ばれるわけもなかった。

でも高校1年生の終わりでやっと上位に入れるようになって、ナミと合同練習で仲良くなった。みんなライバルって思ってたからナミが笑顔で話しかけてくれた時は本当に嬉しかった。でも大会の日はおはようくらいしか言わないんだけど試合が終われば色んな話をしてた。予選が終われば全道大会に向けてとか、くだらない話もたくさんしたし、強化合宿ではすぐ泣くYURIを励ましてくれた。
全道大会、YURIは顧問の先生といつも2人きり。他の選手は団体でも行くからたくさんでいて羨ましかったけど、ナミが繋げてくれてたくさん友達できて、今まで顧問の先生とママしかいなかった応援席は南空知地区の選手のみんなが応援してくれた。ナミのおかげ。

仲良くなって最初のYURIの誕生日、ナミが1枚のCDをくれた。歌をもらったのは初めてで嬉しくて袋をあけたら、ジャケットいっぱいにメッセージが書いてあった。「175R/空に唄えば」。ナミが何でこの歌をくれたのかは聞かなかったけど、ナミの想いがつまった1曲だった。歌詞とジャケのメッセージがすごく力になった。ナミの字は汚かったな笑。試合の前、必ずイヤホンで聴いてた。バドミントン漬けの学生時代、それでも最高成績は全道ベスト8までだったし、金メダルは地区予選で1回しかとれなかったな。

なんでだろう。路上で写真展をやろうと考え何ヶ月か立った時、ふと思い出した。

もうひとつ、4年前くらいにトモヤ(THE BOYS&GIRLS,Dr)に初めて作ったブックレットみたいなのを見てもらった時「YURIさんの写真で歌作りたいです」ってポロっと言ってくれた事があった。そんな!!写真から歌生まれるの!?と嬉しくなって盛り上がって飲んだ。結局作ってないけど笑。だんだん忙しくなって2人でゆっくり飲む事もなくなったけどトモヤ覚えてるかな。また2人でゆっくり飲む時話してみよう。そん時には1枚写真を持って。

路上で写真展をやりたいって思った最初のキッカケは、バンドマンって歌いたい時に路上で歌えるのが羨ましかった。あっYURIも写真見てもらいたい時、路上で写真並べればいいんだと思った。うん、あっぱれなほど単純な思い立ち。でもただ写真並べても面白くないよなーって思って、LIVE写真じゃない写真で自分に何ができるか、そしてその写真でも音楽と繋がるにはどうすべきか、何ヶ月も考えてる時に、この2つの出来事を思い出して答えが出た。

誰かが聴かせたい歌のジャケットになりたい。こうして始まった。

大好きな歌ができた時、かっこいい歌に出会った時、「ねーねー!聴いて聴いて!」って誰かに聴かせたくなる。

友達が落ち込んでる時や励ましたい時とか色々な場面で、いつも上手い言葉が見つからない。でも誰かが歌っててくれたりする。

そう思った。

歌を作ることはできないけど、聴かせたい歌のジャケットがYURIの写真でありたい。

今はどこでも音楽なんて聴けるし、ジャケットを見て聴いてみたいとかなる「ジャケ買い」ってあんま聞かなくなった。自分の聴かせたい歌を「ジャケ買い」してほしい。それで「聴かせたい歌を贈るジャケ写」と言う名前をつけて展示をしました。

聴かせたい歌は誰にでもあると思う。この歌を聴けばあの時が蘇る歌があると思う。

写真展にはなかなか機会がないと行かなかったりするけど、路上でやればたまたま通りすがりの人にも目を止めてもらえるかもって思った。そんなたまたま通りすがりの人に出会い
その人が音楽を贈るきっかけになりたかった。

16種類の写真を用意して”CDケース”と言う額に入れて展示した。

思い立ってからずっと相談にのってくれてたデザイナーのかわちゃんさん。お酒飲みながら楽しいそうにアイディア出してくれたりフライヤーをデザインしてくれた。20日の朝、新千歳空港についてそのままマッキナフォト行って、上京してから撮りためたフィルムを現像してもらって、15時くらいまでずっと準備させてもらった。YURIが写真を現像する時必ずここでやる。なぜなら最高の仕上がりだし、先生がめちゃくちゃサバサバしてて面白いからだ。サバサバしてるけどあったかい先生。今までたくさん相談にのってもらったり応援してくれたり手伝ってくれた。今回、風邪で具合悪そうだったのにそれでも一緒に考えてくれたり、なんなら楽しそうでめちゃくちゃ嬉しかった。それからいつも写真展を手伝ってくれる仲間の家に行って、久しぶりの再会なのにおしげもなく準備の手伝いしてくれて、ここでもやっぱりみんな楽しそうでそれが嬉しかった。みんなでセイコーマートのホットシェフのカツ丼食べて気合い入れて狸小路7丁目に向かった。

どこでやろうか悩んでて、最初レコード屋さんの閉まってるシャッターの前でやろうとしたら、前にYURIがバイトさせてもらってたヒルニネルのオーナーのテラさんが来て「ヒルニネルの前でやんなよ」って言ってくれて、ヒルニネルの前に行ったらもう3人くらい待っててくれてる人がいてビビった。SNSではどんな内容かは告知してないし路上やりますしか書いてなかったから、そんな来ないと思ってゆったりまったりやろうと準備してたらたくさん来てくれて、てんやわんやで予想外過ぎてバッタバタになってしまった。

いつもライブを楽しんでる方、初めましてを伝えてくれた方、高校・専門の同級生、お世話になってる先輩、友達に誘われて来てくれた方、お店やってるのにわざわざきてくれた店員さん、何回も来てくれたカップル、びっくりするほどたくさん来てくれた。やっぱちゃんとSNSで書いとくべきだったのかなって思ったんだけどSNSで最初にどう言う内容かを発表しなかったのは色んな迷いと葛藤があったのもあるけど、自分の声で直接伝えたかったから。でもやってみてこの事ちゃんと書き残しておきたくなったからブログに書くことにした。色んなドラマがあったから。伝えたかったと言ってもらった言葉、冷たくなった手、満面の笑み、手作りのアクセサリー。YURIが写真を贈りたかったのにたくさんのモノを贈ってくれた。来たかったと言ってくれた方も本当にありがとう。

そして、願いも叶いました。たまたま通りすがりの方が足を止めて見てくれた。サラリーマンの方、眼鏡の男性、オシャレな若い男の子。来てくれた人に対する嬉しさは誰でも変わらないけど、何にも知らない人が見てくれたって感動はあった。YURIの事なんてもちろん知らない人達。でも興味を持ってくれてジャケ買いしてくれた。

合計で20人、20枚のジャケ買いだった。

すごい刺激的でドラマチックな夜だった。見直す点もあったり、次に繋がる確かな初めての一歩を踏み出した日でした。

みんなどんな曲入れるんだろうか。何曲入れるんだろうか。誰に贈ったのだろうか。そんな事考えたらドキドキが止まらなかった。たくさんの金メダルをありがとう。

テラさんもジャケ買いしてくれたんだけど、すぐ店に戻って1曲だけ入れてメッセージを書いてYURIにくれた。自分の写真をもらってなんか照れくさかったけどテラさんの想いがとても嬉しかった。「くるり/魂のゆくえ」。YURIがヒルニネルを卒業する時は「bonobos/あなたは太陽」を贈ってくれた。いつも素敵な歌を贈ってくれる、テラさん。大切な歌がまた増えました。

次は東京でやりたいと思います。たぶん下北沢。まだいつできるかわかんないけど。その時はまた告知いたします。色んな街の路上で写真が歌えばいいな。ライブの帰り、お仕事の帰り、飲み会の帰り、グッと涙をこらえた帰り、色んな帰り道の路上でやり続けたいなと思います。

おしまい

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